「廃業はメリットがない」とか「廃業に代わる選択としてM&Aが注目されている」と書いておきながら何ですが、廃業を検討することも必要です。

赤字垂れ流しで債務超過、社会保険料も払っていない中小企業はすぐに廃業すべきです。赤字垂れ流しならまだしも、社会保険料を払っていない会社に存在価値は無いです。「社員の雇用を守るため」と弁明するでしょうが、その社員は別の会社で働いたほうがよっぽど雇用が守られます。経営を続けるのは経営者の都合でしかないのです。

このような本来退場すべき会社がコロナ融資で一時的に生き延びています。世間ではゾンビ企業と呼ばれています。しかしその融資の返済が始まり、さてどうしようと、ゾンビ企業の経営者は考えるでしょう。このようなゾンビ企業はM&Aで存続せずすぐに廃業すべきです。今は廃業すれば手元に生活資金が残るかもしれないのに、無駄に意思決定を遅らせることで廃業もままならない悲惨な状況に陥ります。

私は、ゾンビ企業を作った一つの要因は会計事務所だと思っています。本来退場すべき顧問先に対して廃業を強く提案できない。会計事務所としては顧問先の業績に関わらず契約に基づいた報酬が毎月入ってくるので、廃業を強く提案できるわけありません。本来受けるべきアドバイスを会計事務所の都合で受けることができない。こんなことは許されません。

弊社では、後継者がいないので将来どうしようか悩んでいる中小企業の経営者様からのご相談、大歓迎です。私の得意分野はM&Aですが、M&Aではなく廃業すべきという提案もいたします。実際、ストライク時代に何社か廃業を提案させていただきました。ストライクではその後のフォローはできなかったですが、税理士法人にいる今ならその後のフォローもできます。経営者、そして働く社員の皆さまにとってどのような形が良いか、真剣に検討したします。

将来のことについて悩んでいる経営者の皆さま、ぜひ一度、弊社までお問い合わせください。もちろん相談の段階で報酬はいただきませんし、その後のしつこい営業も行いません。是非とも私に悩みをお聞かせください。きっとお役に立てます。