定額減税について
2024年5月1日
2024年度税制改正に伴い「所得税」「住民税」において定額減税が2024年6月より実施されます。恩恵を受ける側としては非常に嬉しいですが、給与計算をする側としては非常に面倒です。定額減税の概要について把握しておきましょう。
●所得税の定額減税●
①対象者の確認
この定額減税は6月1日に在籍の方が対象です。5月31日までの退職者、6月1日付の入社者の情報は早めに把握しておく必要があります。
②減税額
(1)本人30,000円
(2)同一生計配偶者又は扶養親族(いずれも居住者に限る)1人につき30,000円
2024年1月から6月1日までに扶養家族が就職し扶養対象から外れた、出産して扶養家族が増えたなど、昨年末の調整時と扶養内容と異なる方がいらっしゃる場合は注意が必要です。
③減税処理の開始
2024年6月1日以降に支払われる給与および賞与から減税が開始されます。一度で控除しきれない部分の金額は、以後2024年中に支払われる給与・賞与の所得税から、順次控除することとなります。
●住民税の定額減税●
令和6年6月分は給与からの天引きは行いません。お住いの市区町村で各個人の減税額後の住民税を11分割し、2024年7月分から2025年5月分まで給与から天引きすることとなります。
給与計算する側とすれば上記③の対応が非常に面倒となります。